雁皮の塵選りと願いを込めてダルマづくり

体験プログラム3回目

11月7日(日) 13時~17時

於:安部榮四郎記念館・手漉き和紙伝習所


指導:出雲民藝紙工房

ダルマづくり指導:だるま屋 堀江努氏

参加者:10名


前日、煮熟し1晩掛水で灰汁出しした雁皮の皮を、出雲民藝紙工房の塵選り場で、ざっと大きなゴミを取り、手漉き和紙伝習所に運びました。水を張ったたらいに雁皮の皮を入れて細かなゴミを取ってもらいました。

通常、この作業は4回繰り返し、ごみや傷を取ってより分ける作業です。凄く根気のいる作業です。

ダルマづくりで乾燥等に時間がかかるため、今回は1時間の塵選り作業で切り上げました。

出雲民藝紙の雁皮紙が少し茶色なのは、黒皮のままで煮熟するためです。このため紙質に張りが出て艶やかな紙に仕上がります。この後1週間のうちに塵選りを繰り返して、次回13日の紙漉き体験までに紙料(紙を漉く用の細かくした繊維状態)にします。

ダルマづくりは、松江市在住のダルマ職人 堀江努氏に指導していただきました。

【順番】

①一人一人生まれ年から、風水で来年の運を呼ぶ色を教えていただき、出雲民藝紙(15色)の中から好きな色、幸運を呼ぶ色などを自分で選びます。1人約40枚ダルマの下部分から水糊で貼り重ねていきます。

②貼った和紙を乾燥させます。乾燥に40分位かかるので、その間に顔を描く練習をします。

③アクリル絵具で乾燥したダルマの大きな顔全体や目・細かい眉・ひげ部分を2種類の筆を使い描いて顔を仕上げます。絵具が乾いたら完成です。

1セット・・・白の顔料を塗ったダルマ、色和紙42枚、アクリル絵具4色入りパレット、水糊、筆2本

一人一人違うダルマができあがりました。個性豊かな表情もあり、とても楽しくできました。仕上がり時間がマチマチでしたので、集合写真は撮れませんでしたが、感想を通して参加者のご意見が伺えました。


感想

・ダルマが幸運をもたらしてくれますように!何でも効率を求められる世の中で、昔ながらの手作業の仕事、道具を作る人たちが少なくなるのは悲しいことだと思います。職人の仕事は、季節を感じられる素晴らしい仕事だと思います。50代男性

・雁皮の収穫、卒業証書の紙漉きをした経験があり、今回体験を希望しました。漉くだけしかしたことがなかったので、今回塵取りを体験できてよかったです。卒業証書の時も誰かが大変な思いをして塵を取ってくれたんだなと思うと、証書も大切にしたいという気持ちになりました。ダルマ作り楽しかったです。ありがとうございました。40代女性

・念願の記念館での体験に心が躍り楽しい時間でした。本当にありがとうございました。わしの伝統の奥深さを知ることが出来ました。伝統を繋いでいこうという気持ちに感動しました。50代女性

・楽しく和紙を使ってダルマが作れ、うれしかったです。60代女性

・半分子供に帰り楽しい時間でした。70代女性

・塵選りはちっとも苦になりませんでした。ダルマ作りは意外に難しかった。センスが出ます!!50代男性

・今日は貴重な経験が出来て楽しかったです。ダルマ作りは難しかったけど楽しかったです。また機会があったら参加したいと思いました。ありがとうございました。50代女性

・堀江先生のダルマ作りは2回目です。(和紙シンポジウムの時体験)今回は大きかったので大変でしたが完成できてよかったです。ありがとうございました。60代女性


(雁皮塵選り)

(ダルマづくり・講師堀江努氏)





(ダルマづくり・作業風景)