雁皮の聞き取り調査

11月28日


雁皮はジンチョウゲ科の低木

松江市薦津(こもつ)町  福井勝士氏(84歳)

松江市八雲町    安部もも氏(90歳)  


福井さんは雁皮の黒皮を6貫(約20キロ余り)持ってきてくださいました。山歩きの時にその都度、雁皮の原木を採って皮を生剥ぎし長年保管されていました。雁皮はその原木を熟知していないと採れません。福井さんの雁皮は20年から30年くらい成長したものが多かったです。雁皮自体成長が遅く30年から50年かかるので、採れる時期の木を見つけては採って何十年も掛けて溜めていたものであること聞きました。紙の材料になることを親から聞いていたので昔から採っていたそうです。近いところで10年前のものもあるそうです。雁皮は前述のように成長が遅いため、成長の良いものを採って溜めておくそうです。また広範囲の山を持っている人は、時期になると、雁皮は要らないかと直接紙の生産者か原料の卸問屋に持って行っていたようです。

八雲町でも多くの雁皮が生息しています。3人くらいにお話を聞きました。「子供のころ、小遣い稼ぎによく山で雁皮を生剥ぎし、紙屋さんに持って行った。たぶん今もあると思うが、山に入ることが無くなり状況が分からない。しかし今でもあるなら、50年くらい経っているので紙漉きには適度な大きさになっているはず。」とのことでした。今後も聞き取り調査を進め分布調査も行いたいと思っています。


(福井勝士氏より雁皮の皮を頂く)

(雁皮の黒皮6貫)