8月19日水曜日 10:00~16:00 参加者10名
講演 10:00~11:30
講師:大塚健一朗 氏 (株)ギブシード代表兼カメラマン
今回は、松江市内でコロナウィルスの感染者が多く出たので、 大塚さんには、倉吉市のスタジオからリモートで講演をしていただき、また和紙に印刷する写真のデータはフォルダーを共有し参加者と話しながら選び指導をしていただきました。
大塚健一朗さんは、人の心を写し出し、写真で心を伝えたい「写心家」として活動し、人生のストーリーを収めるカメラマンとして全国からも撮影依頼がくる方です。
講演のテーマは「心を写して残す」でした。生い立ちから今のプロカメラマンになった経緯や写真に向かう姿勢などお話しいただき、今回のテーマ手漉き和紙に写真をプリントし未来へ残すことは、異業種ながら共通したものがあり、和紙に印刷したものは立体感が出て優しい雰囲気になるなど実際に印刷した和紙の写真をもとに丁寧にご指導いただきました。
講演は1時間半では足りませんでしたが、とても中身の濃い講演でした。
午後は、参加者各自が持参した写真の中から、大塚さんとともに「とっておきの1枚」を選びました。写真には思いが込められていてストーリーがあります。それをみんなで聞きながら行ったのですが、この間に皆さんと打ち解け、和やかな雰囲気になりました。貴重な経験でした。
その後、写真をプリントする和紙を漉きました。原料は三椏の原色と、さらした白色の2種類を漉いていただきました。
紙漉き体験後、参加者の持参したほかのデータを記念館のプリンターで印刷しました。
レーザープリンターできれいに印刷でき、「写真と手漉き和紙」のコラボした効果はよく、参加者に新たな和紙の一面を知ってもらうことができました。
大塚さんと一緒に選んだ1枚は、後日大塚さんにプリントしていただきます。この作品は記念館ロビーや八雲公民館で展示いたします。
紙漉き指導:安部信一郎ほか
参加者の感想
・古来ある手漉き和紙に、現代の写真をプリントすることでずっと物を残すことが出来るようになればいいと思った。60代
・大塚さんの写真への愛が、何を目標にしているかわかって良かったです。直接ではなくリモートの講演だったけど、とても面白く、いろいろ学べた。あまり写真を撮ることがなかったので、意外な面白さを見つけられてよかったです。10代
・写真に思い入れ?写真の中の時間(ストーリー)?これらを見るということの大事さが分りました。今後は写真の見方が変わると思います。物語が出来るような写真を撮りたいと思いました。60代
・大塚先生のお話からは、人間に対する優しいまなざしで愛を感じました。なにごとも人のせいにしちゃいけないなと思いました。
他の方の写真を見るのも楽しかったです。和紙がずーと残ればいいなと思いました。40代
・大塚先生の人生論、写真を撮る心構え(意図して撮る)が大変参考になりました。和紙へのプリントは非常に柔らかい感じが出ており、A3ノビ位のプリントをしてみたいと思います。和紙によるプリント色々試してみたいと思います。80代
・ 充実した時間を過ごすことが出来ました。午前中は、大塚先生の人生論の話を聞くことが出来興味深かったです。午後、持参した写真について、先生の意見が参考になりました。(ほかの方からはどのように見られるのか)60代
・ 和紙へ写真が印刷出来てびっくりです。なかなか家では出来ないので良かったです。60代
・ 草を食べて生活していた話はすごいと思った。10代
・ 写真を切り口に、別の視点から和紙を見つめることが出来ました。和紙の将来を見つめ、今出来ることをしっかり行動に移し、和紙を繋げていきたいと思います。30代
記念館入り口看板
大塚健一朗氏リモートで講演を行いました。
大塚さんによる洋紙及び多種類の和紙に印刷した時の違いなどを説明する展示
一人ひとり写真のデータを見てもらい指導を受けました。
写真用の紙漉き体験
記念館のコピー機で和紙にプリントした。
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