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三椏の植樹候補地へ視察

9月28日(月)15時から17時

みつまた植樹候補地への視察

実行委員会:安部信一郎 安部己図枝

随行・案内 松江市役所八雲支所より地域振興課長

恩田氏と藤田氏(共に地域出身)


三椏の生育の条件に、山の斜面で北側に面し、水はけがよく、適度な日照時間(一日中日が当たるところは上に伸び無い)が必要という条件があげられます。今年の4月、八雲町で以前栽培していたところを調査しましたが、山の手入れがされていないため三椏は、ちらほらと咲いていた状態でした。

手漉き和紙製法レシピ本のため記録の聞き取り調査をおこないましたが、三椏の栽培経験者が町内におられ、その方の栽培していた山や耕作地の見学に行きました。今回、地域に詳しい松江市役所八雲支所の職員方が候補地の選出にも協力して頂くこととなりました。

見学地は八雲町東岩坂、星上山:標高458mのほぼ山頂にある石倉充氏宅で、先々代には紙を漉き、充さんは三椏の苗木作り原料の皮剥ぎまで手掛けておられたそうです。

この事実は初耳で、聞き取り調査の重要性を感じました。この高い標高でも水は豊富に出ていて、充さんは農産物を作り出荷しておられます。自宅から見えるところはすべて石倉さんの土地で、急な山の斜面には沢山の大きな杉の木があり、稲刈りの後の稲わらが、竹を組み立てた「ハデ」に干してありました。その昔近所でも三椏や楮を栽培していた家も多かったが、今では住民が住んでなくどんどん過疎化が進んでいく様子もうかがえました。

三椏の育成の協力をしてもらうこととなった山斜面には、数十年前まで実際に三椏が植えられていたことが何より心強いと感じました。

今後の計画では、11月から12月に島根半島北山にある局納三椏の栽培農家の山より三椏の原木を刈り出し、体験プログラムで使用します。

その時に三椏の株から苗を抜き、安部榮四郎記念館周辺や八雲町の山林に植樹します。



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